頭部外傷|福岡西脳神経外科|福岡市早良区小田部の脳神経外科

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頭部外傷

頭部外傷|福岡西脳神経外科|福岡市早良区小田部の脳神経外科

こんな症状の時はご相談ください

  • 赤ちゃんが頭をぶつけた(かもしれない)
  • 登下校や学校の授業中に頭をうった
  • 少し前に頭部打撲したが、最近色々な症状がでて気になっている

頭部外傷

頭部外傷

頭部外傷は大きく二つに分類されます。
一つは受傷後、比較的すぐに症状が生じるもので、頭蓋骨骨折や急性硬膜外血腫、急性硬膜下血腫、脳挫傷といった重篤なものから、皮下血腫(たんこぶ)、脳震盪や外傷性頚部症候群(ムチ打ち症)など軽度なものも含まれます。
二つ目は受傷後、時間を経て症状が生じるもので、慢性硬膜下血腫や遅発性外傷後てんかんなどが含まれます。
それでは、どの様な症状があれば脳神経外科を受診したほうが良いのでしょうか。

一般的には、成人であれば平らなものに頭をぶつけて、頭痛、めまい、嘔気・嘔吐、記憶が飛んだ、など脳震盪が疑われる諸症状がない場合は様子をみられても問題ないと言われています。しかし、角のあるもの(尖ったもの)に頭をぶつけた時や、脳震盪を疑う諸症状がある場合は頭部検査がお勧めされます。その他、血液サラサラの薬を内服されている方やご高齢の方も検査をお勧めしております。また、乳幼児に関しては心配であればどんなに元気そうでも受診をお勧めしております。いつもよりも元気がない、すぐに眠ってしまう、頭の形が受傷前と違う気がする、などの症状があれば必ず検査をして現在の状態を把握しましょう。頭部打撲の検査では主にCTを使用しますが、当院のCTは被ばく量を極力低減しており、乳幼児での検査も十分可能です。検査時間は10数秒ですので、狭いところが苦手な方も安心して検査が可能です。

次に、受傷後しばらくして生じる最多疾患である、慢性硬膜下血腫について説明します。
慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)は字のごとく、慢性の病気で、脳神経外科で最も多く手術が行われている病気でもあります。頭部打撲後、3週間~6週間程度(慢性)で頭蓋骨と脳の隙間(硬膜下)に血がたまる(血腫)ことで生じます。
「お酒をよく飲む」、「高齢」の「男性」で多いと言われています。
頭部打撲後、すぐには検査をしてもわかりませんが、数週間経過して「頭の芯が重い(頭重感)」や「左右どちらかの手足が重い(脱力感)」、「物忘れなどがひどくなった(認知機能低下)」などの症状があれば慢性硬膜下血腫を生じている可能性があります。
頭重感のみであれば、内服の治療で経過をみることもありますが、脱力感が出ている際には手術の必要があります。手術は10円玉程度の穴を頭蓋骨に開けて、チューブを用いて、血の塊を水に置き換えることを行います。大体、30分程度の手術になります。また、頭部打撲がなくても、「尻もちをついた」といったことが原因で慢性硬膜下血腫を生じることもあります。特に高齢者では、脳の萎縮によって、頭蓋骨と脳の隙間が広く開いてきますので、ちょっとしたことでも脳が揺れやすくなるためです。もちろん、60代や50代でも慢性硬膜下血腫は生じますし、私自身が手術を行った患者さんでは、ジェットコースターに乗ったことが原因と考えられる方もいらっしゃいました。頭部打撲後に来院された患者さんで、1か月後くらいにもう一度検査をお勧めすることがありますが、このような病気を見逃さないために必要な検査ですので、必ず来院されることをお勧めしております。
頭部打撲後、数週間たって気になる症状がでてきた場合は、お気軽にご相談ください。