ストレートネック
- 2022年8月8日
- 頭痛
頭痛で受診される患者さんは年々増加しており、その原因は片頭痛や緊張型頭痛が一般的です。
また、これらが併発した混合型頭痛も多く、低年齢化が顕著にみられております。
それらの原因にはスマートフォンの普及が関係しているといわれています。
片頭痛は様々なストレスによって生じる頭痛で、嘔気やめまいを伴うことも多く、普段使用している鎮痛薬が効かないことで受診される方が多い印象です。
光の刺激や眼精疲労がストレスとなり、片頭痛を引き起こしていることが多く、就寝前のスマホ使用制限のみで頭痛頻度が改善することも多く経験します。
さらに、スマホの操作ではどうしても姿勢が悪くなり、臥床した状態で使用することもあるため、どうしても首にストレスがかかってきます。
首へのストレスが長期間続くことで、頸椎の並びが悪くなり、頭痛を引き起こしてくることがあります。
これが、ストレートネックであり、緊張型頭痛(肩こり頭痛)の原因となっています。
緊張型頭痛は片頭痛と違い、頭痛や違和感が長期間(1か月以上)ずっと持続することが多く、鎮痛剤を使用していてもすっきりしないために受診されることが多い印象です。
緊張型頭痛では筋緊張の改善という、元を改善する治療を併用することと、定期的なストレッチやスマホ使用制限などで徐々に改善していきます。
頭痛の原因には日常生活動作と密接に関係していることもありますので、受診の際には職業や趣味、運動習慣、飲酒など様々なことから原因を探していきます。
頭痛治療は医師と患者の共同作業です。頭痛でお悩みの際はぜひ一度ご相談ください。