認知症
- 2022年9月9日
- 認知症
認知症は認知機能低下を中心とする様々な症状が合わさった病気で、色々なタイプがあります。
病型としても、アルツハイマー型やレビー小体型、脳血管型など多岐にわたり、またその混合型も存在します。
認知機能には時間・人・場所などの見当識や短期・長期記憶、計算能力、空間把握能力、言語理解など様々な機能があり、低下している機能によって色々な症状が見られます。
さらに、認知機能低下の症状に加えて性格の変化や睡眠リズムの障害、幻視・幻聴といった精神症状を生じることもあります。
認知機能低下に関しては、周囲の支援を得ながら、規則正しい生活リズムをつくり、認知機能低下の進行を遅らせる薬を内服することが治療の柱になってきます。
また、その他の症状については一つ一つ薬を調整して内服することで、できるだけ長い間ご自宅で生活できるような状態を保っていきます。
認知症は進行性の病気であり、加齢性変化や元からの性格などの側面もあるため、決まった治療法はありません。
完治する病気ではないことを理解していただき、できるだけ一緒に暮らせる時間を延ばせるようにご家族と協力していくことが必要になります。
介護申請などの福祉との橋渡しも脳神経外科クリニックの大事な役割と考えています。
今後は益々、認知症の患者は増加していきますし、不安な気持ちになるのは当然です。
まずはお気軽にご相談いただき、予防の段階からお手伝いできるように受診いただければ幸いです。